子供たち LIFE AND KIDS

パパです。ほとんどママですけど。共働き子供二人のライフスタイル。

HELLO HELLO Bonjour Ciao!

トイレが逆流したから汚水升の蓋を変えた

 たしか、9月のある朝だった。ゲリラ豪雨という程ではないけれども、急にザーっと雨が降ったんだったと思う。

 むすめと二人で朝食を食べていると、擬音語でうまく表現できないような、グゴゴゴゴシュオーという音が家中に響いた(ように聞こえた)。「なんだ?」と言いつつも、トイレの方から聞こえたし、直感的にほとんどトイレだと分かり、げんなりしながらトイレのドアをあけた。我が家では常に便座の蓋を閉めているので、便座の蓋は閉まっていたが、便器の周りがびしょびしょに濡れている。蓋を開くと、蓋も便器もびしょびしょだ。透明な水だ。便器に溜まっていた水が吹き出したようだ。

 朝の忙しい時になんてこったと頭に来たが、トイレを使える状態にしないとむすめが出かける時間に間に合わなくなるし、トイレを使いたいだろうから、急いで掃除をする。誰も用を足している最中じゃなくてよかった、と思いながら。数分ずれていただけで、誰かがトイレに入っていたかもしれない。ラテックスブローブをはめ、ウィルバスをがんがんかけながら、そんなことを考える。

 しかし、一体何が起きたのだろう。マンホールが吹き飛ぶほどの洪水ならまだしも、ザーっと雨が降っただけだ。それも短時間の。下水のトラブルだから、まず、市の下水窓口に問い合わせてみる。なぜだかよくわからないが、下水担当部署は、いつかけても低姿勢で温和な印象を受ける。仕事だからと割り切って、過剰にペコペコして(電話だから姿は見えないのだが)やり過ごそうとするような感じがしない、ほどよい低姿勢さ加減だ。問い合わせをしているこちらの身になっているような印象を与える喋り方の担当者が多い気がする。

 どうやら、空気圧で逆流したのではないか、とのことだ。そういうことがあるらしい。自分が住んでいるエリアより上流に(下水の上流)急激に雨が降ったことにより、下水管に一気に多量の水が流れ込み、それが勢いよく流れてきて、それまで下水管内にあった空気が押され、我が家の汚水桝に逆流してきた、ということが推測された。汚水そのものではないようだ。たしかに、そうだと思う。

 「理論的には、汚水枡を開けておけばいいんですか?」

 「そうですね、しかし、臭いが。」

 「ですよね」

 「ただ、逆流してきた時に空気が抜ける弁がついた汚水桝の蓋は売られているようです。」

「そうですか、ありがとうございます。」

 我が家は、建売狭小住宅であり、ほぼ同じ形をした家が同じ通りに数件並んでいるので、お隣さんに確認してみた。何も起きていなかったそうだ。なぜ我が家だけ?なんらかの配管の違いがそうさせたのだろう。何は、ともあれ、弁のついた汚水桝の蓋を探した。

 未来工業株式会社が出している圧力開放蓋 AKF-150Gが良さそうだ。弁の開放が二段階になっている。まずは、蓋の中の弁が開放される仕組みで、パッと見では普通の蓋に見える。さらに強い圧力があった場合、この蓋がまるごと上に上がり、二段階目の弁として働く仕組みだ。

適合:排水用マス 適合VU管:(150)

排水用の雨水桝に取り付け、集中豪雨等に排水管から発生する圧力を開放する為の蓋として使用します。

 施工説明書より

 今更だが、こうやって転記してみると雨水桝と書いてある。しかし雨水桝では解決にならないし、これに該当する雨水桝は我が家には無いので、やはり汚水桝で問題はないのだが。なぜ、雨水桝なのだろうか。雨水枡は、そもそも屋外の水の集まりで、空気は抜けるわけだから逆流の心配は無いのではないだろうか。

 家の周りを一周すると、意外なほどに多数の汚水蓋がある。一本の排水管に、トイレ→洗面所→風呂→キッチンそれぞれの排水が合流していて、その合流ごとに蓋がついているようなイメージだ。トイレの位置から考えて、見当をつけ、少し手前つまり下水管に近い方の蓋2ヶ所に設置することにした。2つあるうちのトイレが別のラインだったからだ。

 直径を測り、サイズが同じであることを確認して、インターネットで注文した。ドライバー一本で簡単に交換することができた。ただし、注意点としては、きちんとハメないと悪臭が漏れる可能性があるということだ。何しろ、汚水枡だから。お隣さんも設置したのだが、筒の部分は交換せずに上蓋だけ交換したようで、そうするとパッキンのしまりが甘いのではないだろうか。そのせいか、臭うようになった。一度、おしゃべりした時にそれとなく指摘してみたが、あまりうるさく言うわけにもいかないのでしばらくそっとしておくつもりだ。

 突然の豪雨が多くなっているので、必須アイテムかもしれない。こんなもの、標準装備してほしかったが、建売住宅はとにかくコストカットが命であろうから無理だろう。これから、住宅を建てる方も、既にお住まいの方も、検討の余地があると思う。マンションの場合は、どう対策するのかわからないが、ネットで検索するとマンションでも発生する事案らしい。

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↓が通常の蓋だ。
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