子供たち LIFE AND KIDS

パパです。ほとんどママですけど。共働き子供二人のライフスタイル。

HELLO HELLO Bonjour Ciao!

株主総会に行きそびれた

お財布を忘れてユナイテッドアローズ株主総会に行きそびれた。
それに出席するためには、普段自分がやっている子供のお迎えも夕飯作りもワイフにお願いしなければならないから、事前にお願いしてあった。そのために月に数回利用できる、自宅で仕事をする制度を使ってもらった。
一度行ってみたかったのと、もう企画されなくなってしまったモンキーのストラップフィギュアがもしかしたら配布されないかな?と淡い期待があったのと、あまりにも活動範囲が狭すぎて息苦しくなってきたから、夜のお出かけをしてみたかったこと、ちょうどお金は交通費しかかからないし、そしてなによりも金曜日だから子供たちの寝る時間が少し遅くなっても大丈夫だなと判断できたこともある。ワイフは、ほとんど俗にいうワンオペをしたことがない。だから、任せたら色々たいへんだろうと思う。子供の寝る時間が遅くなるというしわ寄せは間違いなく発生すると思う。だって、なれている自分だって、ワンオペの日は遅くなるもの。
月に一回、住んでいる市から出るか出ないかくらいの生活範囲の狭い私なので、まあ色々とイレギュラーなことなのだ。飲み会だって年に0.5回くらいしか行かない。最後に行った飲み会はいつだろう。おととしだったろうか、沖縄にて暮らす友人が、帰京した際に渋谷で友人たちと囲んだ時だと思う。
会場には、車で行った。電車賃はけっこう高いし、何しろ嫌いだし、時間が無駄にかかるから。帰りは絶対車の方が早いし。駐車場代はかかるけれど、滅多にお出かけをしない私としてはそれくらいお楽しみ代として出費しても構わなかった。そういいながらもなるべく節約しないとダメ子ちゃんなお財布事情だったから事前に調べたコインパーキングに停めようと思って、そこに行った。そしたら、調べたつもりだったのとサービス内容が違っていた。凄まじく細い道路を、ポルシェの後ろについていって、たどり着いた渋谷のコインパーキング。見間違いかもしれないけれど、上限金額の設定がなさげだった。お財布を忘れていることを知らない哀れな私は、腐った脳みそをくるくる回転させながら判断して、時間も差し迫ってしまったし、そこはやめた。本当に笑ってしまうくらい細い道をくねくね通ってそのエリアから抜け出し、結局、会場のホテルの地下Pに停めることにした。渋谷のクレセントホテルだ。
値段は強烈に高いわけじゃないけれど、停めている車は思ったほど多くなかった。あのホテルに車で泊まりにくるお客はほとんどいないのだろう。
車を停めて、無駄に大きいかばんから、小さめのかばんに、お財布と株主総会に入るためのあの紙(名前がわからない、賛・否とかに印をつける、あれ)と飲み物を移そうとしたその時、やっとお財布が無いことに気がついた。自分のお財布と家計(生活費など)に使っているお財布を分けているのだが、両方共無い。そうだった、めずらしく、昼に両方持ってコンビニに行ったのだった。間違いない、財布は、会社だ。あるのは、スマホケースに忍ばせてある予備の千円だけ。車に小銭もない。あったとしても数百円だが。
そうだ、手帳だ。トラベラーズノートの手帳にクレジットカードを一枚くらい入れてあった気がする。たしか、ヤフーカードを。よしよし手帳はあるぞ、しかし「あー!カードないじゃん!」そうだった。少し前々、入れっぱなしだったヤフーカードを家計のお財布に移動したんだった。そんな気がする。理由は忘れたけど。移動した記憶がある。ああ、お手上げだ。ツモった。いやツモじゃなくてフリこんだ、か。なにもツモっていない。それにしても、日常で使うテンパると麻雀のテンパるは全然意味が違うのはなんでだろう。麻雀から派生した日常語ではないのか。
とりあえず、スマホに入っている千円で脱出できるうちにこの地下Pから退かなければいけないのだが、お小水が満タン。トイレにだけは行かざるを得ない。
便意は後回しにすべからず。これ鉄則なり。
幸いにして、すぐにトイレを発見し、済ませた後に事前精算機もあり、駐車券を挿入すると、あまりの短時間のため、料金は請求されなかった。良かった。これからまだ何が起こるかわからないので、スマホケースで待機している千円札の出番は無いに越したことはない。漱石先生まだまだ寝ていていいですよ。

 自分はずいぶんてきとーマンになってしまったようだった。低能だけどこういうところの準備だけはちゃんとするのが取り柄だと思っていたけれど、これではただの低能うんこだ。そういうことに労力を割かなくなっている自分には薄々気がついていた。行けばどうとでもなるだろう、みたいな事前準備を怠る気質がこの10年で育ってしまったと思う。この1年で色々どうでもいいや精神も大きく成長してしまったことだし。そんなことを考えながら非常に悔しい思いで地下Pから出ることができた。

やさぐれ気分でどこかでラーメンでも、と思っても手持ちの千円札一枚ではリスキーだった。ふと思いついたのは中目黒にいる友人の存在。時々連絡は取り合うが、かれこれ2年は会っていない気がする。会えない可能性の方が高いのだが、電話をかけてみたら、つい10分ほど前にでかけたところだった。途中で落ち合うことも提案してくれたけれど、会えても10分おしゃべりができるか否かというタイトな状況だったから諦めた。


246と世田谷通りを流して、また家族でオークラランドでボーリングをしたいな、などと思いながら家に帰った。ワイフが作った夕飯の残りがあったので食べた。湯上がりの子供の頭を乾かして、歯を磨いて、むすめを寝かしつけた。
げんなりした日だったけれど、締めくくりはいつも通りの夜だった。
それはそれでよかった。