子供たち LIFE AND KIDS

パパです。ほとんどママですけど。共働き子供二人のライフスタイル。

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ウェルテルとか竹内結子とか

最近、ネットで「ウェルテル効果」という言葉を目にした。

知らない言葉だった。

『若きウェルテルの悩み』が出版された当時、(1774年ですって!)影響を受けて自殺した若者達がいた逸話にちなんで名付けられた現象で、つまり、有名人の自殺の報道をきっかけとして、人々の自殺が連鎖してしまうことを指すようだ。(wikipediaなどによる)

wikipediaの日本の事例の欄を読んでみると竹内結子の件もウェルテル効果が起きたということになっている。

誰にも話したことがないしSNSにポストしたこともないし、多くの人に連鎖したことも知らなかったけれど、あの時のことは忘れもしない、今でもよく思い出す。

あの時、私自身が「あぁ、もう、俺もいっかなぁ。」と思ったのだ。訃報を知った瞬間、まずその言葉が頭に浮かび「はっ」と我に返ったのを忘れられない。自分自身の心となんとか折り合いをつけ、蓋をして漬物石を載せておいたのに、一瞬で飛び出してきたのだから慌てた。

慌てた私が意図的に避けていたのか、メディアが抑え気味にしたのか分からないけれど、あまり継続的に報道されなかったような記憶がある。その後、月日を経て起きた衝撃度の高いダチョウ倶楽部上島竜兵の自殺に関しては、メディアが取り上げる機会が多かったように思う。「ぐいぐいくるなあ、さすがに堪えるわ。」と、危うい気持ちになりかけていたのを覚えている。

ある意味、竹内結子の時は、びっくりしてすぐに蓋を閉め直せたのだが、竜ちゃん(なぜかそう書きたくなった)の時は、じわじわゆさゆさ壺を揺さぶられて蓋が落ちかけた、みたいな心持ちがした。

私は、竹内結子ファンなわけでもなく、テレビドラマは観ないし映画も長年観れていないわけで、彼女の存在は私の日常の意識のなかには居らず、記憶に残っているのは、『いま、会いにゆきます』という映画を観て泣いたことくらい。

だから、あの日のことはよく思い出すけれど、自分の中ではっきりと原因はつかめていなかった。タイミング(メンタルが極めてぼろぼろな時期だった)とか、あの人が?というショックとか、センセーショナルであることが確かに起因するのだなと、「私もウェルテル効果を軽めに受けてしまったのかな」と腑に落ちるものがあった。

 

ひとまず、これくらいにしておこうと思う。